山形商の名将・渋谷良弥監督(69)が“最後の夏”を終えた。日大山形、青森山田で春夏合わせて計22度も甲子園へ導いてきた同監督は、今夏限りでの勇退を表明しており、この日の米沢中央戦がラストマッチとなった。

 試合に敗れ、涙する山形商ナインを優しいまなざしで見つめ「監督が勝たせてあげられなくてごめん」。試合後は多くの教え子たちに囲まれ胴上げされた。

 渋谷監督 「これで私も終わりですけども、本当に選手に感謝したい。45年間をやらせて頂いて、この年になってもユニホームを着られていることにも感謝です。1000名を越える教え子との出会いがあって、それは私の宝物。なにものにも代えられない財産。歌じゃないですけど、わが人生に悔いはありません」。