早実・清宮幸太郎内野手(2年)が高校通算53号となる2ランを放ち、ベスト8入りに貢献した。

 第1打席死球の後、3回1死二塁で迎えた第2打席。カウント2ー0からの3球目。真ん中やや外寄りの直球を捉えると打球は弾丸ライナーで満員のファンで埋まる右翼芝生席中段へ飛び込んだ。今大会3本目。高校通算53本目の1発は試合の流れを大きく呼び込む価値ある2ランとなった。

 第3打席はフェンス手前まで飛ばす中飛。第4打席は敬遠気味の四球。9回表の守備では最後の打者の強い一ゴロを体を張って止めアウトに。ウイニングボールをつかむと今夏最多となる1万1000人のファンから大きな歓声と拍手が起こった。

 清宮は本塁打について「狙っていたわけではありませんが、甘いところを1発で捉えることができた。打った瞬間、入ると思いました」と話した。大勢のファンが集まったことには「応援は間違いなく大きな力になっています。次からは神宮になるのでもっと多くの人に来てもらえるよう頑張りたい」と話した。

 準々決勝以降の試合は決勝まですべて神宮球場が舞台となる。「神宮は特別な場所。東京の高校球児にとって聖地。感謝しつつ、1戦1戦、目の前の試合と目の前の球に集中したい」と会見を締めた。

 今夏4試合の通算成績は10打数6安打、3本塁打、8打点、7四死球。打率6割、出塁率7割6分5厘。