高岡商(富山)が延長戦の末、盛岡大付(岩手)にサヨナラ負けした。

 試合中に軽い熱中症にかかり、途中で退いた土合慎之輔投手(3年)中村昂央内野手(2年)が試合後、大会本部を通じてコメントを発表した。2人ともベンチ裏でアイシングなどを受けたあと、チームメートと宿舎に戻った。

 9回途中で降板の土合は「前の回に左のひざ付近とふくらはぎ付近、右の股関節がつった。サポートを受けて出たが(9回に)初球を投げたときに左手首がつって指も動かなくなった。さすがに投げられないので降板しました。甲子園で勝つことがどれほど大変か、身に染みて分かった」と語った。

 延長10回、一時は勝ち越しとなる9点目の適時打を放った中村昂は「悔しいです。(10回の勝ち越し打は)打ったのは真ん中低めのスライダー。抜けて良かったが、そこで動けない状態になった。箇所は両ひざ裏のふくらはぎから太ももにかけて。打てたことは良かったけど、チームの代表として出させてもらったので、最後まで出られなくて情けない気持ち」と悔し涙にくれた。