激闘の末、大会史上初の2試合再試合が決定した。「機動破壊」を掲げる高崎健康福祉大高崎(群馬)は、1点を追う9回2死二、三塁で重盗を成功させて追い付いた。福井工大福井も譲らず、規定により延長15回7-7で引き分けた。福岡大大濠・三浦銀二投手(3年)は15回を投げ、滋賀学園と1-1で引き分けた。1大会で2試合の延長引き分け再試合が行われるのは春夏を通じて初。再試合はともに28日に行われる。

 福岡大大濠の三浦が延長15回、196球を投げ抜いた。「延長戦を投げるのは初めて。応援もすごかったしチームメートの励ましの声も聞こえていた」と2回以降、0を並べた。昨秋の明治神宮大会で早実(東京)に敗れ、練習法を変えた。2日に1度50球を最低ノルマにして投げ込んだのが生きた。どんな状況でも謙虚であれと「金ではなく銀」「一ではなく二」の「銀二」と名付けられた右腕。「今日以上のピッチングができれば」。再試合もマウンドを死守する。