今春に小高工と小高商が合併して開校した小高産業技術が夏初勝利を挙げた。先発左腕の渡辺和東(かずき、3年)が6回1安打無失点11奪三振の好投を見せ、最後は1年生右腕の渡部絢斗が締めくくった。9回2死一、三塁のピンチを招くが、強気に腕を振ってしのぎきった。

 試合後は福島・南相馬市在住の芥川賞作家柳美里(49)が作詞、歌手の長渕剛(60)が作曲を担当した新校歌を熱唱した。エース渡辺は「周りに見られて緊張した。サビの部分はしっかり歌えた。学校として初めての夏で1勝を挙げられてよかった」と胸をなでおろした。