盛岡中央が楽天ばりの強力打線で大槌をコールドで下した。打線の象徴が2番後藤厚樹内野手(2年)。173センチ、90キロはチーム最重量の巨漢だ。初回、無死一塁で右翼へ先制の二塁打を放つと、2打席目も左翼線二塁打を放って2打点を挙げ、自慢の長打力でチームをけん引した。

 通算本塁打はチームトップの15本を誇る。1年秋から4番を打っていた後藤だが、西里潤也監督(37)の「中軸だと勝負を避けられる場面が多い」という考えで、今春から2番を務めている。後藤は「経験がなかったので初めは迷いましたが、次の打者につなげることを考えるようになりました」と意識改革。2ストライクまでは持ち味のフルスイング、2ストライク後は逆方向への打球を意識することで打率、本塁打数ともに上昇した。OB銀次が活躍する楽天も、今季から2番に強打の外国人ペゲーロ(30)を配置して好調を維持。後藤は「意識しています。今は2番がしっくりくる」と笑みを浮かべ「周りも良い打者がいるので、次も楽な気持ちで結果を出したい」と、次戦でも自慢の強打でチームを引っ張るつもりだ。【林野智】