塔南(京都)が8回コールドで8強入りを決めた。

 「打ち勝った試合です」。奥本保昭監督(57)の言葉どおり、相手の反撃を振り切った。

 初回、2死二、三塁から5番松山颯一郎内野手(3年)の中越え二塁打で2点先制。しかし、5回、先発大江誠人(まこと)投手(3年)が2死四球と2安打で2失点し同点とされた。

 だがその裏、「甘い球を見定めて打て」と奥本監督の指示をナインが実践。1死から9番谷口凌亮内野手(3年)が左越え二塁打で出塁すると、この回5本の長短打で4得点し、相手を突き放した。7、8回にも点を重ね、最後は1死三塁から、藤林遍統路(ぺとろ)主将の左前適時打でコールド勝ちを決めた。この日は指揮官の57歳の誕生日。藤林主将は「勝っていいプレゼントができました。あと3つ勝ちきりたい」と顔をほころばせた。【望月千草】