圧巻の投球だった。3点リードの7回、先発綱脇慧投手(3年)の後を受けマウンドへ。1番からの浦学打線を3者連続三振。8回は打たせて取って3者凡退。9回は連続三振で2死を取り3人で片付けた。最速はスカウトのスピードガンで146キロをマークした。
大会中、岩井隆監督(47)に言われた言葉がある。「去年のエース、高橋昂也(現広島)は常に動じず、どんな場面でも顔色を変えずに投げた。淡々と投げなさい」。1学年上の高橋を清水は兄のように慕っていた。昨冬プロ入りが決まった先輩に練習用の帽子のつばの裏に「難攻不落」と書いてもらった。「難攻不落」のエースにこの夏、1歩近づけたはずだ。
今春関東大会で早実と対戦し、清宮に2本の適時打を許しタイブレークの末、敗れた。「内角を使わず、外角球を踏み込んで簡単に打たれたんで、そこからコースの投げ分けを重視するようになった」という。早実の出場はまだ決まっていないが、リベンジする権利は得た。甲子園の大舞台で全国の猛者たちを抑え込み、99回目の夏、埼玉に初の大優勝旗を持って帰る。【福田豊】
◆花咲徳栄 1982年(昭57)創立の私立校。普通科のほか食育実践科も。生徒数は1771人(女子795人)。野球部は82年に創部。部員数137人。甲子園出場は春4度、夏は5度目。主なOBはロッテ根元俊一、広島高橋昂也ら。所在地は加須市花崎江橋519。田中一夫校長。
◆Vへの足跡◆
2回戦11-1越谷総合技術
3回戦20-1大宮南
4回戦8-2武蔵越生
5回戦5-1浦和実
準々決勝9-1ふじみ野
準決勝11-1山村学園
決勝5-2浦和学院


