4季連続甲子園出場の秀岳館(熊本)鍛治舎巧監督(66)が6日、今夏限りで退任することを明かした。開会式のリハーサルが行われた甲子園球場で「連続で甲子園に出て責任は果たせた。引き際は大事。秋から新体制で動かした方がいい」と話した。後任は未定だが、来年の100回大会を前にした決断を「その思いもあったが新しい人に引き継ぐ方がいい」と説明した。

 熊本大会中に突発性不整脈で入院したが、健康面が理由かと問われ「それは関係ない」と否定。退任は、14年4月の監督就任後初めて甲子園に出場した16年センバツの時から考えていたという。今春のセンバツ後に「誰が(監督を)やっても(甲子園に)出られる下地ができた。新しい監督でやっていける」と意思を固めた。ラストサマーへ「退路を断ち集大成を完成させたい」と完全燃焼を誓った。