甲子園ボディーでくぎ付け。第99回全国高校野球選手権の開会式リハーサルが6日、甲子園で行われ、南北北海道代表の滝川西、北海が参加した。19年ぶり出場の滝川西は、体の線が際立つタイトな新ユニホームを披露。オフに鍛え上げた下半身に、ライバルチームの視線を浴びた。新戦闘服など準備万全で甲子園初白星を目指す。開幕日は台風5号の影響のため明日8日に順延され。両校はそろって大会第5日の12日に登場する。

 スカイブルー軍団の太い下半身に、ライバルから熱い視線が注がれた。入場行進を終えると滝川西が、ほかの48チームと一緒にズラリと並んだ。ナインの体つきを見た小野寺大樹監督(41)は「どこと比べても負けてませんよね」と目を細める。佐野大夢左翼手(3年)は「他校がチラチラ太ももを見てくる感じがする」。新戦闘服でのデモンストレーションは大成功だった。

 19年ぶりに甲子園出場を決め、選手プロデュースでユニホームを新調した。首回りの襟を外し、上着のボタンを2個から5個に。出場回数を表す右肩の星は3個から4個に増えた。そして、極め付きがズボン。下半身をより太く、より大きく見せるためタイトなシルエットのデザインを採用した。新調にあたって選手が意見を出し合った。パツパツに見えるズボンは、堀田将人主将(3年)のこだわり仕様だった。

 ボディーを全国規格に仕上げた。オフは平間康允トレーナー(33)の指導の下、筋力トレを徹底。昨年末には筋肉量の目安となる除脂肪体重が、チーム平均で60キロに到達した。甲子園の常連校ですらこの数値をクリアするチームは少なく、「全国の強豪に見劣りしない体つきに仕上がっている」と平間さんは太鼓判を押す。初めてシーズンに入っても筋力トレを続け、スピード系の練習も交え体の切れを維持した。4日の抽選会では3季連続4強の秀岳館(熊本)の選手に見間違われるほどだった。

 堀田主将は落ち着いて選手宣誓のリハーサルに臨み、本番に向け準備を整えた。初戦の仙台育英戦に向け「うちは体力と集中力がある。名前負け、気持ちで負けないことが大事」と小野寺監督。マッスルボディ軍団の快進撃が幕を開ける。【西塚祐司】