8年ぶり9度目出場の明桜(秋田)が90年以来27年ぶりの勝利を逃した。

 秋田大会決勝で右肩を負傷した、2年生右腕の山口航輝が登板できなかったのが響いた。3投手で14点を献上。守備も6失策と乱れた。輿石重弘監督(54)は、山口について「甲子園に来てブルペンに入れていない。未来のある投手なので」と説明した。

 4番打者の山口は右翼についたが、20メートルほどしか投げられない状態で、安打などで転がってきたゴロの処理後の送球は山なりだった。「あと2回甲子園のチャンスがある。ベンチ入りの2年生が6人いる。また甲子園に帰って来たい」と涙を見せずに話した。