花咲徳栄が激戦を制し、初の決勝に進出した。埼玉県勢では93年春日部共栄以来、3チーム目の決勝進出。県勢悲願の初優勝をかけ、広陵(広島)と対戦する。

 同点の延長11回表、2死二、三塁から6番高井が右越え2点二塁打。さらに1点を加え、3点を勝ち越した。

 両校とも初戦から準々決勝まで全試合で序盤2回までに得点し、ともに初の4強に勝ち上がってきた。

 東海大菅生が1回裏に先制した。2死二、三塁から暴投で1点。さらに二塁手の悪送球もあり、この回2点が入った。

 今大会初のリードを許した花咲徳栄の2回表の攻撃。1死二、三塁から二ゴロの間に1点。その裏、東海大菅生は1死三塁で9番、投手の松本が中前打し、加点。

 3回も点を取り合う。花咲徳栄は3四死球で満塁とすると5番須永の2点適時打で同点。東海大菅生はその裏、6番佐藤の右二塁打で1点を勝ち越す。

 続く4回表も得点が入る。花咲徳栄は1番太刀岡の適時二塁打で4-4、再び同点と序盤シーソーゲームになった。花咲徳栄は4回途中から、東海大菅生も7回から継投に入った。

 8回表、試合が動く。花咲徳栄は2死満塁から9番岩瀬が左二塁打。2点を勝ち越した。

 2点を追う9回裏、1死一、二塁から1番田中が遊撃強襲安打。打球が外野に転がる間に2者が生還し同点。延長戦に入っていた。

 東海大菅生は初の決勝進出とはならなかった。