高校日本代表の早実・清宮幸太郎内野手(3年)が、将来的なメジャー挑戦への思いを強くした。カナダとの3位決定戦では1安打1打点で銅メダル死守に貢献。注目の進路については「まだ決めてません。一番いい選択をする」と話すにとどめた。帰国後、ラグビーのヤマハ発動機で監督を務める父克幸さん(50)らとの家族会議を経て、今月中に表明するとみられる。

 現時点で大リーグ球団は清宮を獲得対象とは見ていないものの、米スカウトも熱い視線を送った。2次ラウンドのカナダ戦で放った本塁打を見たパドレスのズーク・スカウトは「パワーがあるしスイングが速い」と資質を評価。レイズのコーネル・スカウトは「パワーある左打者で、カサスと似たタイプ」と、3発を放ってMVPに輝いた米国の主砲を引き合いに出した。仮にメジャーのドラフト対象ならば「指名される可能性はある」とも指摘した。

 清宮は大学かプロか進路はまだ決めていないとしているが、米国では「プロになる気持ちの準備ができているか」を重視するという。マリナーズのマクナマラ・ゼネラルマネジャー特別補佐は一般論として「高校生については素質、適応力、安定感などを見る。進学かプロ入りかは本人の性格によるところが大きい」と話す。