明治神宮野球大会(神宮球場)が、今日10日に開幕する。2年連続4度目出場の静岡は9日、東京・明治神宮会館で行われた開会式に出席。社殿での参拝に臨み、気持ちを高めた。初戦は12日午前11時開始予定で、日大三(東京地区代表)-日本航空石川(北信越地区代表)の勝者と対する。

 2年連続の大舞台を前に、静高ナインが開会式に臨んだ。日大三、明徳義塾など、全国各ブロックの優勝校と並んでも気後れすることはない。「東海地区代表 静岡高校」。ボードを手に、先頭に立った黒岩陽介主将(2年)は落ち着いていた。「2年連続なので緊張はありません。(東海大会決勝で)東邦ともやれたので、普通にやれば大丈夫だと思います」。

 昨年の開会式で、早実の清宮幸太郎内野手(3年)と並んだ小林晃輝外野手(2年)も「戦いのムードが高まってきました」。ほどよい緊張感で、開幕を心待ちにした。

 開会式前に行われた明治神宮社殿での参拝では、エース春翔一朗(2年)が気持ちを高めていた。昨年はベンチ外。この日、メンバーだけが参列できる参拝を初めて経験した。「野球人として光栄なこと。昨年は参拝できなかったので、特別な気持ちです」。居並ぶ全国の強豪校を目にしても「相手も同じ高校生。力むことなくできれば、普通の試合になると思います。東京は寒いので、しっかりと対策したいと思います」と言った。

 今日10日は、対戦相手が決まる日大三-日本航空石川を途中まで観戦し、午後から練習に臨む予定だ。気持ちとイメージを高めて、12日の初戦に備える。【鈴木正章】