元ソフトバンクの田上秀則氏(37)が、きょう1日付で母校・大産大付(大阪)の硬式野球部監督に就任することが1月31日、分かった。

 田上氏は九州共立大から01年ドラフト3巡目で中日に入団。06年にソフトバンクに移籍後は09年に正捕手を務め、その年ベストナインにも選出された。田上氏は「OBの方にも見に来ていただけるような、みんなに応援されるチームにしたい。その中で強くしていけたら。部活なので人間としても成長させていきたい」と意気込みを語った。

 大阪府の高野連加盟校には、韓国プロ野球でプレーした大阪偕星学園の山本晳(せき)監督(49)がいるが、学生野球資格導入後では府内初のNPB経験者の監督となる。大産大付は05年のセンバツに初出場したが、昨夏は大阪大会3回戦で敗れるなど、甲子園から遠ざかっている。同校は大阪桐蔭の系列校にあたる。

 ◆田上秀則(たのうえ・ひでのり)1980年(昭55)3月20日、大阪市生まれ。大産大付から九州共立大に進学し、4年秋にシーズン9本塁打のリーグ新記録をマーク。01年ドラフト3巡目で中日に入団。05年オフに中日を自由契約となり、06年からソフトバンクへ。正捕手に定着した09年には、ソフトバンクの捕手では04年城島以来となる20本塁打、80打点を記録。13年に現役引退。右投げ右打ち。