第90回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)に出場する駒大苫小牧(北海道)の選抜旗授与式が26日、苫小牧市内の同校体育館で行われた。生徒約250人の前で選抜旗を受け取った大槻龍城主将(2年)は「感謝の気持ちを忘れず、ハツラツとしたプレーで目標である日本一を取れるように頑張ります」と決意表明した。

 授与式の最後には、吹奏楽局とチアリーダーが公式戦同様のパフォーマンスを実演した。約半年ぶりの響きに小林海斗外野手(2年)は「あの雰囲気を思い出した。甲子園でやってやるぞという感じです」と気持ちを高ぶらせた。

 チームは2月15日から種子島合宿を行い、前日25日に帰道。佐々木孝介監督(31)は「2ストライクに追い込まれてもバットをシャープに振れている選手が多かった」と打撃面の手応えを口にした。ベンチメンバーの選考には「帰ってきてから伸びる選手もいる。登録のギリギリまで粘ってやろうと思います」と競争を期待した。今後は道庁表敬訪問や期末試験を挟み12日、関西に向けて出発する。【西塚祐司】