昨秋近畿大会に出場した神港学園が、県大会初戦で敗れた。初回に1点を先制されすぐに追いつくも、その後は3安打に抑えられ追加点が奪えなかった。

 今年3月限りで82年からチームを率いていた北原光広監督(65)が退任。4月から、部長を務めていた息子の北原直也監督(38)がチームを率いている。監督として県大会初陣となった北原監督は「野球部長として近くで見てきた。ピッチャーを含めた守り、(前)監督の指導を見られたのは財産。それを基本にやっていきたい」。現在、北原前監督は流通科学大野球部でコーチを務めているが、一緒に住んでいることもあり、2人でチームの話をすることもある。一番近くで学んだ「父の教え」を引き継ぐつもりだ。

 北原監督が大切にするのは、カバリングや打ったら全力疾走など「基本」の部分。「基本のことからもう1度やって、次は結果につなげていけるように」と視線を夏へ向けた。