1年夏に最速147キロをたたき出した岩手の新怪物、大船渡の佐々木朗希投手(2年)が今春初の公式戦登板で1回3者連続三振を奪った。「1番中堅」で先発して2安打1打点と気を吐き、8回から2番手として登板。2人目の3球目に自己最速を更新する149キロをマークした。雨が降りしきる中での登板に「7、8割の力で投げた。もっと球速は出ると思う」と平然と言ってのけた。

 試合は大船渡が大船渡東を9-2の8回コールドで圧倒し、県大会出場を決めた。

 ◆佐々木朗希(ささき・ろうき)2001年(平13)11月3日、岩手・陸前高田市生まれ。高田小3年から野球を始め、11年の東日本大震災で被災。その後大船渡に移り住み、猪川小に転校。大船渡一中では軟式野球部に所属し、Kボール選抜で県大会に出場。189センチ、81キロ。右投げ右打ち。家族は母と兄、弟。