木更津総合(千葉1位)は、一時は4点をリードしながら、高崎健康福祉大高崎(群馬1位)に逆転サヨナラ負けをした。

 最後は、痛恨のエラーだった。9回裏1死満塁から、押し出し死球で1点差とされた。続く高崎健康福祉大高崎の5番・大柿廉太郎捕手(3年)が打ったゴロを遊撃の神子瑞己内野手(3年)が捕球し、二塁に送球しようとした時、「指にひっかけてしまった」。送球は無情にも二塁の後ろに逸れ、外野の芝生手前に転がった。その間に、2者が生還してサヨナラ負けとなった。

 神子は「緊張ある試合で、申し訳ないです。動作を早くしたんですが…できませんでした」と涙をこぼした。しばらくして、チームメートに「気にするな! 夏、(甲子園に)行こうな」そう、肩を叩かれると、再び涙があふれ出た。「仲間のために頑張ります」。真っ赤な目で、甲子園出場を誓った。