東北が6-1で利府を下し3年連続の東北大会出場を決め、2連覇へ王手をかけた。古川原将真投手(3年)は9回5安打5奪三振1失点(自責0)で練習試合を通じても約1年ぶりとなる完投勝利。6回までに3度ランナーを三塁に背負ったが、冷静に切り抜けた。

 昨春の東北大会準々決勝羽黒戦で15三振を奪うなど、三振の取れる投手だ。しかし「決め球のスライダーに頼りがちになり、試合中でも肩が張ってつらかった」とスタイル変更を決意。今春は「打者のタイミングをずらして打ち取る投球」を磨いてきた。この日は球数を抑えることも意識し、116球で完投した。試合後も「あまり疲れていません。三振を取るより打ち取る方が簡単」と好感触を得た様子だ。昨春の東北大会は準決勝敗退だが「今年は優勝する」。言葉にも自信が宿っていた。