第100回全国高校野球神奈川大会(7月8日開幕)の組み合わせ抽選会が9日、行われる。記念大会で、県内を南北に分けて行われる。北神奈川は、センバツに出場した慶応、4強の東海大相模など94校で争われる。

 東海大相模は、プロ注目の森下翔太外野手(3年)を中心とした打線が脅威。センバツでは打率2割6分7厘と存在感を発揮できなかったが、春の関東大会・花咲徳栄戦では劇的なサヨナラ本塁打を放ち勝利に導くなど調子は上向き。センバツでケガから復活したエース斎藤礼二投手(3年)も調整は順調だ。

 春の県大会準決勝で東海大相模を破った桐光学園は、切れ味鋭いスライダーが武器の冨田冬馬と、MAX140キロで伸びのあるストレートが武器の谷村然の両2年生投手が成長。松井(現楽天)を擁した12年以来の優勝を狙う。

 慶応は明大・善波(よしなみ)達也監督の長男の力(つとむ)捕手(2年)を中心とした守備力が持ち味。昨秋のように僅差の試合で勝ちきる勝負強さもあり、上昇傾向にある打線がはまればおもしろい。

 横浜商大は春の県大会8強に導いた右サイドの技巧派・青山俊介投手(3年)と斎藤巧外野手(3年)を中心とした投打にバランスの取れたチームで03年以来の甲子園を狙う。

 昨秋から片桐健一監督(44)のもと新体制となった桐蔭学園もノーシードだが侮れない。走り込みやウエートでスタミナを付けた齋藤浩志投手(3年)の出来がカギを握る。