2年ぶり6度目の夏の甲子園出場を目指す常葉大菊川(静岡)が、3-1で昨秋県4位の静岡市立を破った。先発のエース漢人友也(3年)が、5回を2安打無四球無失点の好投を見せた。

 切れ味鋭いスライダーで相手打者に腰を引かせ、130キロ台後半の直球を低めに集めて5奪三振。今春不調だった右腕が、夏本番へ、上々の仕上がりだ。「3回ころから(スライダーで)ストライクが取れるようになりました。真っすぐも伸びていました」。

 今春成長した左腕の榛村大吾(3年)は2番手で登板し、4回を5安打1失点で抑えた。「調子は悪いなりに、変化球を低めに投げられたのは良かったです」。味方の好守備に助けられながら、合格点の内容を示したことも好材料だ。

 第5シードの同校は15日から登場し、開幕戦の沼津商-清水桜が丘の勝者と初戦を戦う。【鈴木正章】