第100回の夏がついに、始まる! 「みちのくプラス!!」高校野球特集の最終回は、恒例企画の記者とデスクの緊急座談会「東北6県展望編」です。全県で組み合わせが出そろい、どのチームも虎視眈々(たんたん)と甲子園を狙っています。デスク(以下デ)と記者(以下記)の掛け合いで、この夏の展望と狙いを解き明かします!【取材・構成=高橋洋平】

<秋田展望>

 デ 秋田は好投手を擁するチームが4強だろうね。

 記 金足農の吉田輝星、由利工の佐藤亜蓮、明桜の山口航輝、能代松陽の佐藤開陸(いずれも3年)。投手は近年最高の水準です。

 デ 金足農の吉田は帝京(東東京)との招待試合でも完璧だった。地区大会から投げ続けているが?

 記 問題ないです。普段から球数を減らすことを意識して「ギアチェンジ投法」をマスターしています。

 デ 能代松陽の佐藤開は春、2回のみの登板。

 記 夏を見据えての逆算ですね。万全の状態で投げたら勝てる、という自信の裏返しと言えるでしょう。

 デ 明桜の山口の登板はどうなるか。

 記 山口の登板を前提に考えなくても、曽谷龍平、小西輝(ともに3年)の両投手が安定。球速は昨年ほど出ていませんが、抑えればチームの士気が上がるのは間違いないですね。