杉並工は、高橋北斗投手(3年)の熱投も及ばずサヨナラ負けを喫した。

 1回に先制の適時三塁打で突破口を開き、2回までに3点。投球練習中に右足をつった4回、内野ゴロの間に1点を許したが、気迫で続投。「太もも、左足も張った」中で粘りの投球だったが、9回に力尽きた。「守備も助けてくれて、勝っていたのに、崩れてしまった」と涙を流した。

 部員は12人で、1年生4人が入る前だった春の大会は、派遣選手とともに出場した。高橋は1年夏からエースを務めたが、過去2年間の夏の大会は初戦敗退。2戦とも無得点での敗退だった。「タイムリーも初めて出たし、3年間やってきて、最後の夏の大会で力を出せて、みんなとできたのは良かったです」。3年生4人が抜ければ、また部員8人に戻る。高橋は「試合経験は豊富だと思うので、頑張ってほしいです」と思いを託した。