2007年(平19)、「がばい旋風」で夏甲子園優勝した佐賀北が初戦で敗退した。

 当時の投手だった久保貴大監督(29)にとっては初めての夏は悔しさが残る試合となってしまった。1回に先制され、1度は追いついたが、7回に一気に4失点された。最終回、3安打で2点を奪うなど驚異の粘りを見せたが、4点差は重くのしかかった。久保監督は「夏は1年間の練習の結果が出るもの。この1年の指導も同じことです。選手が泣いている姿を見ると申し訳なかったなと思う」とこみ上げる思いをグッとこらえていた。

 9回に反撃を見せたことに「(佐賀)北校らしさは見せてもらった。同点に追いつくと信じていた」と最後まで選手を信じていた。昨年秋も今年の春も県大会8強だったが、勝負の夏初陣はまさかの結果に終わってしまった。