海老名(北神奈川)の144キロ右腕・落合真広投手(3年)が1失点完投で接戦を制した。再三のピンチも守備陣が無失策でカバーした。

 高校入学時の球速は120キロ台だった。1年秋ごろに「エースになりたい」と自覚が芽生え、10キロの自転車通学やウエートトレーニングで下半身を強化。インステップの投げ方も修正し、球速が20キロ近くアップした。

 この日も最速142キロで飛ばしていたが、6回の打席で右肘に死球を受けた。続投したものの速球は120キロ台まで落ちた。それでも前向きな性格の落合は「上半身の力がうまく抜けました」と緩急で抑えた。最後は林滉介捕手(2年)の強気なリードにも助けられギアチェンジ。9回には135キロを計測した。

 次の法政二戦が行われる明日13日は父誠享(のりゆき)さんの47歳の誕生日。勝利というプレゼントを届ける。