柏陵が主将の1発で延長戦を制した。

 5-5で迎えた延長10回表、2死一塁。打席に入った7番・鈴木陽人主将(3年)は「試合を動かさないといけないと思った」と狙っていたストレートを思い切り振り抜いた。ライトポール際に吸い込まれる2ランで勝ち越しに成功、そのまま勝利した。「(三塁側へ)『切れるなー』と思いながら走った。ホームランになってよかったです」とホッとした表情を見せた。

 鈴木は守備でも活躍。同点に追いつかれた8回、1死一、三塁からマウンドに上がり、後続をピシャリと抑え2回2/3を投げ無失点に。10回表の勝ち越しにつなげ、投打に渡る活躍でチームを勝利に導いた。

 「チームの流れを作れた。次も試合を引っ張っていきたい」と、ホームランボールを笑顔でギュッと握りしめた。