相模原が最後の最後に、東海大相模に逆転サヨナラ負けを食らった。

 2点リードの9回裏、いきなり同点2ランを浴びた。そこから4度、投手を交代しても東海大相模の圧力は増すばかり。1死満塁からサヨナラヒットを浴びてしまった。

 佐相真澄監督(59)は「最後は気力の差というのでしょうか。練習量の差が出たのかもしれませんね。ウチが力んじゃって。結局、向こうの打力が上回った。ウチの投手力にね」と脱帽するしかなかった。

 日ごろから「東海大相模、横浜、桐光学園、慶応」を「神奈川の四天王」と呼んでいる。「うーん。ここまで追い詰めたのは初めてですね。今まではコールド負けでしたから。スローガンの『束になる』という気持ちが、チームも3年生もなっていたので。負けはしましたけど、形になってくれた」と選手の健闘をたたえた。

 主将の小島開陸外野手(3年)は涙ながらに言った。「昨秋は県立高校に負けて、春は慶応義塾に力負け。仲間、隣を守っている選手、ベンチにいる選手とか、ブルペン、ボールボーイ、応援してくれる両親とか、全部が束になって闘って、東海大相模を追い込んで、秋と春とは違うチームになれた。みんなに感謝したい気持ちです」。