日大鶴ケ丘が第2シードの国士舘を寄せ付けず決勝進出を果たした。

 萩生田博美監督(45)は「出来過ぎです。目に見えない力が働いたよう。戦前は分が悪いと言われていたし、チャンスを待って相手の尻尾をつかめれば、と考えていた」と試合後も興奮冷めやらぬ体だった。

 監督の思惑とは裏腹に、国士舘が初回に先制。しかし、その裏、5番の勝又温史投手(3年)が2死二、三塁から左越えの二塁打を放ち2-1と逆転した。先発の勝又は投げる方でも、2回以降立ち直りを見せたが、5回につかまり嶋崎優介内野手(3年)に本塁打を許すなど、この回だけで6安打され、逆転されてしまう。

 しかし、救世主が現れた。2番手の三浦拓真投手(3年)だ。野茂英雄の「トルネード」を思わせる投法で国士舘打線を抑え、また打撃でも6回に同点三塁打、8回にはダメ押しの二塁打を放つ活躍をみせた。

 西東京の決勝(28日)は日大三対日大鶴ケ丘の「日大対決」となった。