東北(宮城)の杉沢龍内野手(3年)が東北福祉大(仙台6大学)に合格していたことが14日、分かった。

左打ちの遊撃手で通算本塁打は40本を超える。今春の東北大会では4本塁打をマーク。準決勝の八戸学院光星(青森)戦では3発のアーチをかけて、度肝を抜いた。2年ぶりの甲子園出場をかけた今夏の宮城大会は準優勝した古川工に0-2で敗れ、4回戦敗退。「永遠のライバル」仙台育英と対戦する前に姿を消していた。

秋田・小坂町出身で、東北に野球留学。1年春からシュアな打撃でベンチ入り。1年夏に出場した16年の甲子園では横浜・藤平尚真投手(現楽天)と対戦。5打数無安打2三振に終わり、初戦敗退した。以後、4度の甲子園出場のチャンスは生かせなかったが、パンチ力ある打撃は確実に成長。プロ志望届提出も視野に入れていたが、東北福祉大進学に一本化した。東北の恩師・我妻敏監督(36)の母校で、今年6月の全日本大学選手権に優勝した名門だ。4年間鍛え上げて、その先のプロ入りを狙う。