明石商(兵庫1位)が智弁和歌山(和歌山1位)に5回コールド勝ちし、初の決勝進出を決めた。2回に1番来田涼斗外野手(1年)、2番水上桂捕手(2年)が連続本塁打を放つなど、打者一巡の攻撃で一挙7得点。序盤に主導権を握った。

来田は9-0の5回1死一、二塁から、コールド勝ちを決める右越え三塁打を放つなど、この日4打数3安打5打点と大活躍。高校通算14本塁打ながら、公式戦では初本塁打だった。「打ち勝ったというのは自分たちに自信がついて、ピッチャー陣も自信がついたと思う」と笑顔を見せた。

3つ上の兄渉悟さんが最後の夏に、県大会決勝で敗れたのをスタンドで見届け「兄も悔しい思いをしたので、明石商に決めました」と入学を決意。明石商では1年春からベンチ入りし、ここまで全試合で1番を張る。「明石商は神宮(大会)に行ったことがない。1戦必勝で、僕はチームの1勝に貢献できるように」。明石商初の決勝で、初の優勝を決める。