甲子園に春夏通じて21度出場の日大山形で主将を務めた斎藤史弥内野手(3年)が、東都で優勝23度を誇る日大に合格したことが分かった。同大は16年秋に優勝も、17年秋に2部に降格しているだけに「1部昇格に1年生から貢献したいが、実力はまだまだ大学レベルではない。危機感も強い。一番の武器は打撃なので、向上心を持ってやっていきたい」と決意した。

17年夏に唯一の2年生レギュラーとして甲子園を経験。明徳義塾(高知)との1回戦では延長で3-6と敗れたが、自身は2安打3打点の活躍。2年秋には東北大会で4強入りし、今春の36年ぶりセンバツ切符を導いた。だが、今夏は3回戦敗退。「100回大会で歴史的にも行かなくてはいけなかった。迷惑をかけ、申し訳ないと思っている」。結果を出せなかった悔しさも、次の舞台で晴らす。

木製バットへの対応には自信も得ている。後輩と一緒に練習を重ね、振り込みを継続。「金属以上にヘッドの重さを感じることができているし、しなりを生かせる分、振りやすいです」。広角に鋭い打球を打てる打者としてアピールする。

色紙に目標を「輝」と記した。「打撃でタイトルなどもとりたい。4年後は、大学よりも上の舞台も目指したい」。酒田シニアでプレーした鶴岡四中時代から憧れているヤクルト奥村展征内野手(23)。同じ二塁手で、右投げ左打ちの先輩の背中も追い、進学後もさらに、輝く。【鎌田直秀】