3年ぶり出場の高松商(香川)が春日部共栄(埼玉)を8-0で下し、初戦を突破した。

エース左腕の香川卓摩(3年)が9回散発4安打で完封一番乗り。直球とスクリューボールを軸に5者連続を含む13三振を奪い、打っても1-0の5回2死二、三塁で右前へ2点適時打を放った。打線は6回に暴投、野選、敵失に2安打を絡めて4点を追加。新居龍聖捕手(3年)が4打数4安打など15安打をマークした。

高松商は前回出場の16年に準優勝。今回は史上2校目の「3元号V」に挑戦するラストチャンスとなる。春は大正13年の第1回大会(1924年)と昭和35年の第32回大会(1960年)で優勝。松山商(愛媛)に続く偉業に向けて、初戦をクリアした。センバツ通算37勝とし、広陵(広島)と並ぶ歴代6位となった。

春日部共栄は前回出場して8強入りした97年以来の白星はならなかった。先発右腕の村田賢一(3年)が4回以外毎回安打を浴びた。

高松商の2回戦は第6日第2試合で、開幕試合を制した市和歌山と対戦する。