センバツに注目のスラッガーが誕生した。山梨学院(山梨)の野村健太外野手(3年)は1回戦の札幌第一(北海道)戦で、1試合2発の大会記録に並ぶ離れ業をやってのけた。それも、1本目は左中間最深部へ、2本目はバックスクリーンへのいずれも特大アーチ。吉田洸二監督(49)から「山梨学院のデスパイネ」と命名され、大切に育てられてきた右の長距離砲が、その片りんを存分に見せつけ、チームを記録的大勝に導いた。

◆野村健太(のむら・けんた)2001年(平13)8月27日生まれ、愛知県安城市出身。幼稚園から小学3年まではソフトボール。小学3年から6年までは安城リトルでサードと投手。東山中では愛知衣浦リトルシニアに所属。50メートル走は6秒5。遠投100メートル。入学時は99キロ。1杯800グラムのどんぶり4杯の大食漢だったが、監督から「絞れ」と指示されて、どんぶりは0・5杯に。魚が好きでサケが大好物。180センチ、90キロ。右投げ右打ち。