東邦が明石商のリードオフマン・来田を徹底マークする。来田が2発放った3月31日の明石商の試合を宿舎でテレビ観戦した東邦エースの石川昂弥投手(3年)は「来田くんが乗っている。抑えないと厳しい」。昨秋、来田が本塁打を放った近畿大会準決勝も現地観戦している森田泰弘監督(59)も「来田くんはパンチ力がある。要注意」と警戒した。

好投手・中森俊介投手(2年)対策も念入りだ。この日、西宮市内で行われた練習では、人工知能(AI)を搭載した打撃マシンで配球パターンを予測。150キロ近い直球と中森が得意とする変化球を打ち込んだ。石川は「勝つイメージしかない」と難敵撃破に気合は十分だ。

新元号が「令和」に決まったこの日、平成元年にコーチとしてセンバツVを見守った森田監督は「(新元号は)特に…」と笑いながら、「優勝するつもりできている。平成元年に先輩たちが優勝した。最後に出れたのは何かの縁と思ってやってきました」。平成の始まりも終わりも優勝で締めくくる。【望月千草】