向上がセンバツ出場の桐蔭学園を破った。延長10回、岡崎大輝二塁手(3年)の二塁打を皮切りに、決勝点を挙げた。

昨秋は2-7で敗れた相手へのリベンジに成功し、平田隆康監督(44)も「しびれました」と興奮した。「絶対に先制するぞ、と選手たちに言ったら、いきなり5点先制されて。余計なこと言っちゃったかなと思いましたが、投打がしっかりかみ合ってくれました」とナインをたたえた。

年末の平塚合宿では、湘南海岸を走り込んだ。最終日の12月28日には恒例の「箱根駅伝5区トレ」で粘りを鍛え、最大値を引き上げた。「箱根の雰囲気のまま、オフもしっかりと一丸で練習に励んでくれた」と指揮官も手ごたえを感じるリベンジの1勝だった。

向上はこれでベスト16入りを決め、初優勝を目指す夏の神奈川大会でのシード権も獲得。一方、敗れた桐蔭学園は夏のノーシードが決まった。また、強豪の慶応も藤沢清流に敗退。こちらも夏はノーシードからのスタートになる。