昭和の怪物が、令和の怪物の背後に迫った。大船渡(岩手)の最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年)が登板した練習試合に、野球評論家の江川卓氏(64)が訪れた。

日本テレビ系の番組「Going! Sports&News」(2日夜放送)の取材で訪れた江川氏は、試合前にブルペン投球する佐々木の背後にネット越しに立ち、その様子を熱心に見守っていた。

「昭和の怪物」と呼ばれた江川氏がネット裏に現れると、地元ファンは一斉に視線を向けるなど、抜群の存在感。佐々木の完投を見届けると「何がうらやましいかというと、身長が190センチあること。肩のラインもすごく上がっている。183センチの私では同じ条件ではかなわない。球速もどこまでいくのか楽しみです」と高く評価した。

「令和の怪物」への今後の期待として「自分の場合、練習試合でも全力で投げていたし、調整というものがなかった。佐々木もそろそろ全力でいかないと、という時期。その全力がいつ出るのかを楽しみにしたいと思います」と、約1カ月後に迫る夏の岩手大会へのさらなる飛躍を口にしていた。