星稜(石川)が逆転で北信越の頂点に立った。監督不在の2カ月間を最高の形で締めた。

今年3月、センバツ2回戦の習志野(千葉)戦の最中に林和成監督(43)が相手がサイン盗みをしていると指摘。試合後には直接相手監督のもとに抗議に行き、問題視された。4月上旬に学校側から指導禁止処分を科された。

春季大会は山下智将部長(37)が代行で監督登録された。「厳しい練習についてきてくれた。毎試合違った選手が活躍して、みんな協力して勝つことができた。苦しい試合ばかりだったが、チームとしての向上心の成果だと思う。チーム力が上がったなと思います」。2カ月間の選手の成長を問われると「はい」と静かに答え「夏に向けてもう1度ゼロに戻って、やり直す気持ちを持ってやりたい」と言葉に力を込めた。

星稜は、林監督の指導禁止期間は北信越大会終了後までと発表している。