浜北西の東日向内野手がリベンジの夏に挑む。7番二塁手として出場した昨夏は、1回戦で浜名に0-17の5回コールド負け。東も2三振、1失策の結果に終わった。味わった悔しさは、今でも鮮明に記憶に残る。「緊張で自分のプレーができなかった。その悔しさを晴らしたい」と、闘志を燃やす。

副主将となった今夏は、3番遊撃手としての出場が有力だ。後藤潤一監督(41)は「彼が良いプレーをすればチームにも勢いが出る。攻守で引っ張ってもらいたい」と期待を寄せる。重圧の掛かる立場だが、東も期待に応える準備を進めている。ティー打撃では、苦手な外角低めを集中的に練習。自宅でも納得するまで素振りを繰り返す。「3年がやらなきゃいけない。期待に応えたい」と、主力としての自覚を口にする。

浜松シニアに所属した中学時代は、レギュラーをつかめないまま3年間が過ぎた。東は「控えの選手の気持ちもわかる。出たくても出られない仲間の思いも背負って、チームを勝利に導きたい」と、意気込みを語った。1年前の後悔を力に変え、チームを5年ぶりの初戦突破に導く。【前田和哉】