夏の神奈川県大会をノーシードで挑む桐蔭学園が8日、同校グラウンドで前橋育英(群馬)と練習試合を行い、5-5で引き分けた。

0-3の4回、打者9人で5点を奪い、一時逆転した。先頭の4番馬場愛己外野手(3年)が左前打。大谷部龍亜内野手(3年)がヒットエンドランを決め、無死一、三塁と好機を広げる。四球で満塁とし、1死から8番愛谷俊人捕手(3年)が押し出しの四球を選び1点を返した。さらに、9番冨田健悟外野手(3年)が中越えに走者一掃となる3点適時三塁打。1番富山絢心内野手(3年)が適時二塁打で続き、一挙5点を奪い逆転した。

6回に追いつかれたものの、昨秋、今春の群馬王者相手に引き分けた。

4回の攻撃について、片桐健一監督(45)は「馬場の逆方向から、エンドランでつないで長打という、客観的に見てかなりよい攻撃ができた」と手応えを口にした。ヒットエンドランについても「大谷部と僕で互いにサインが一致する形だった」と、意思統一がしっかりとなされていた。

春の神奈川県大会では初戦の3回戦で敗退し、ノーシードで夏の大会を迎える。センバツ甲子園に出場したことで追われる立場になった。片桐監督は「これまでの倍以上の取り組みが必要。ノーシードということで、うちは150%挑戦者。初戦から東海大相模や横浜と試合するのと同じ気持ちで戦わなければならない」と意気込みを語った。