桐蔭学園(神奈川)が8日、ホームで昨秋、今春群馬県大会を制覇した前橋育英と練習試合を行い、5-5で引き分けた。

3回までに3点をリードされたが、4回に1点を返し、なお1死満塁で9番冨田健悟外野手(2年)が中越えに一時逆転の3点適時三塁打を放った。

「打ったのは真っすぐ。狙いどおりに打てました。最近は打撃の調子が悪かったので、凡打でも良いから内容にこだわろうと思い、試合に入りました」と振り返った。冷静に自分のやるべきことを決め、課題解決に努めた。

双子の弟との再戦まで、負けられない。この日、神奈川県大会の抽選会が行われた。弟の進悟外野手(2年)がいる横浜と対戦がかなうのは決勝の舞台だ。昨秋の県大会でも決勝で当たったが、2-11と大敗した。「もう1度、秋の大会のリベンジをしたい」と、初めて笑顔を見せた。

まずは、7月12日に横浜立野と戦う。「初戦は何が起こるかわからない。夏の大会には、他の大会とは違う緊張感がある。練習でやってきたことをしっかり出し切りたい」と、自身初出場となる夏大会に向け身を引き締めた。