第101回全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)を目指す北北海道大会の組み合わせが5日、決まった。平成元年以来31年ぶりの聖地を目指す帯広北が、北見北斗と対戦する。

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「元年」の聖地切符は譲らない。帯広北が前回、甲子園に出場したのは平成元年の89年。令和元年は16年ぶりに第1関門の地区予選突破を果たした。福永敦也主将(3年)は「縁があると思います。とりあえず初戦(北見北斗戦)を勝ちたい」と燃えている。

3年生が1年時、遠征中のバス内では前回甲子園に出場した尽誠学園戦の映像が流れていた。先輩たちの姿に「刺激を受けて練習してきました」。今春は「10年近くやってなかった」(田沢圭司監督)という道外遠征を静岡で行った。最終日は関西に移動して、センバツ甲子園の準決勝を観戦。福永主将は「帰ってきてから夏は出たいとみんなの意識が変わった」と効果があったという。

今年はユニホームをマイナーチェンジした。ズボンに紺のラインが入るなど変わり「チームとして新時代を感じた」。学校は約460人の全校応援を検討している。初日13日の試合を引いた福永主将は「学校祭のパレードがある14日を避けられて良かった」と一安心した。OB会では新しい横断幕を作成するなど盛り上がっている。「打ち勝つ野球を見せたい」。決勝は全国で最も早い19日。令和の甲子園一番乗りを狙う。【西塚祐司】