大阪大会が6日に開幕し、花園ラグビー場から徒歩約15分の場所にある花園が、ラグビーばりのスコアで大勝発進した。16安打15得点で、昨年に続き京セラドーム大阪で初戦突破した。

激しいタックルのような勇敢さで打線が猛攻を仕掛けた。初回無死二塁で2番前田来勢(らいせい)外野手(3年)の中越え適時三塁打で先制。2回無死一、二塁のチャンスで、再び前田が右翼への大飛球で一気に本塁へ“トライ”。ランニング3ランとなり、試合の主導権を握った。3回にも四球を挟み6連打で5点を追加するなど5回コールド勝ち。榛田雅人監督(51)は「よく打ってくれた。平成最後と令和初に京セラドームでできて、すごく恵まれている」と喜んだ。

3年前から毎年9月から11月にかけ、府内一部の高校で開催される木製バット使用のリーグ戦に参加し、芯で捉える力を身につけてきた。この試合3安打を放った前田も「強く打たないと飛ばない意識がついた」と言う。今春の府大会は激戦の大阪で16強に進出。指揮官も「一冬越えて効果が出た」と手応えをつかむ。

今秋に花園ラグビー場でW杯が開催される。同校では、「応援プロジェクト」を立ち上げ、地元と連携して盛り上げに一役買っている。花園商店街の飲食店では、生徒が考案したラグビーボール型のデザートを販売するという。野球部が旋風を起こせば、一足先に地元に活気を与える。【望月千草】