板橋が格上の城東に競り勝ち、番狂わせを演じた。

初回、先頭打者の小室宥輝内野手(3年)が二塁打で出塁し、5番・本宮光捕手(3年)への死球で1点を先制。6回2死一、二塁、8番・藤本一輝内野手(3年)の中前への適時打が決勝点となった。

藤本は「相手投手はすごかったが、なぜか打てる気がした。楽しかったです」と笑顔を見せた。

昨夏はスタメン出場はなく、9回の守備固めのみの出場だった。テレビで観戦した祖父から「守備固めで一輝の名前が放送されたね。今度はスタメン紹介の時に聞きたいな」と言われたという。祖父は昨年10月に亡くなった。「今日は祖父との約束を果たしにきた。1年越しに果たせてよかったです」と大粒のうれし涙を流した。

板橋は14日の3回戦、成城-墨田工の勝者と戦う。「次も練習の成果を全部発揮します」と気持ちを次に向けた。