昨年秋の県覇者、佐賀学園が9年ぶりの夏甲子園へ快勝発進した。

先発の浜野翔太投手(2年)が、9回1死までスイスイと3安打無失点。最後は永渕琢也投手(3年)にマウンドを譲ったが、130キロ台の速球と、多彩な変化球をおりまぜて、敬徳打線にスキを与えなかった。浜野は「序盤はあまり良くなかったが、途中から腕を振ることを意識して良くなりました」と笑みを浮かべた。

昨年秋の新チーム発足時から、身長171センチ同士の2年生バッテリーを組む川副寿来捕手(2年)は「浜野がいい投球をしてくれた。ぼくたち2年生でバッテリーをさせてもらっているので、先輩たちと一緒に甲子園に行くことが目標です」と、胸を張った。木村佳正監督(41)は「選手らは競争。2年生バッテリーはもちろんだが、3年生らにも頑張ってもらわないといけない」と次戦以降のチーム全体の底上げに期待していた。