みんなのおかげで最後まで投げ切れた。広尾学園・守山舜(しゅん)投手(3年)はアクシデントを乗り越えた。

1回に1点先制するも、序盤で一挙8失点。5回コールドもよぎった。「低めに心がける投球はした。でも、ミスと四球が多すぎた」と冷静に振り返った。 3回表の投球練習中、マウンドにしゃがみこんだ。右足をつって立てなくなった。「2回の投球中から少し違和感はあった。でもなげきるしかないと思って」。この日の都内は気温25度、湿度67%。ベンチから仲間が駆け寄り声をかけると、相手ベンチもすぐに飲料水を持って走ってマウンドに向かった。その後、立ち上がり守山は7回までマウンドに立ち続けた。

「僕にとっては最後の大会。負けたけど、7回まで投げられてよかった」。打線の援護と対戦相手の心遣いに感謝した。