文京が、サヨナラ勝ちで初戦を突破した。

梨本浩司監督(55)は「不思議な勝ちだ」と笑った。8回に同点に追いつき、延長戦に突入。

10回2死一、三塁、遊撃へのゴロで一塁走者の大舘拓馬内野手(3年)が“神走塁”をみせた。二塁に豪快なヘッドスライディングでセーフ。大舘の右手でサヨナラ勝ちをもぎ取り「いいスタートが切れた。とにかく走るしかなかった」とほっとした。

前日の11日、同校から3人が派遣された大島の初戦をチーム全員でスタンドから応援した。離島の小さなチームが格上の明大中野に勝利した姿を見て、刺激になった。「普段は一緒に練習している仲間なので自分たちも勝ちたい」と試合に臨んだ。激戦の末、仲間に続く勝利をつかみ、大舘は「今日は大変な試合だった。次は自分たちの野球をもっと出したい」と次戦を見据える。

文京は16日の3回戦、浅草・かえつ有明・科学技術・桐ケ丘-錦城学園の勝者と対戦する。