左利きの二塁手を起用するなど、部員13人で苦労して臨んだ由布の夏は、大収穫の戦いとなった。新チーム発足の昨年秋、今年春は部員8人プラス他のクラブから借りて大会参加。

公式戦では1点も取れなかったが、1年生を加えた夏初戦は、1回に押し出しで1点をもぎ取った。

部員の故障の影響でやむを得ず背番号8ながら左利きの二塁手としてスタメン出場した井藤雄基外野手(2年)は「練習はしてきた。不安もあったがうまくゴロもさばけた」と3回には2者連続で二ゴロを落ち着いてさばいた。背番号1のエースもスタメン捕手で出場するなど、みんなでカバーしての初戦。敗れはしたが、小野崇志監督(43)は「大分商さん相手に5回コールド負けと思っていたのに、9回まで戦えたのは立派です。新チームからも井藤は左利きでも二塁手として起用していこうと思います」とこの日の戦いに手応えを感じていた。