昨秋、今春の埼玉王者・春日部共栄が手堅く勝利した。エース村田賢一投手(3年)が被安打4の1失点完投でチームを勝利に導いた。

6回に今大会連続無失点記録が20回で途切れ「調子はあまりよくなかった」と語ったが「三振は狙いますね、いつも」と言葉通り11奪三振。

「変化球でカウントところと外す球と、1球1球決めてしっかり投げていくというのが今日のテーマでした。変化球で三振も稼げたしよかったのかな」と調子がよくない中でも試合を組み立てる能力が光った。

9回に連打で無死一、二塁を作られたが謹慎処分から復帰2戦目の本多利治監督(61)がすかさず伝令を送った。「夏の経験がないんでね。テンポを変えろと。長く持ったり…」。

村田も「ちょっと勝ち急いだところもあった。ずっと経験している監督がだしてくれて助かった」と感謝した。三ゴロ、連続三振で後続を断ち試合を締めた。

最後に「1戦1戦、相手が全力で向かってくるので、その勢いに負けずに自分らしいピッチングができれば」と意気込んだ。