昨夏の全国王者・大阪桐蔭が金光大阪に延長14回、タイブレークの末に敗れ、姿を消した。

6回まで0-0と膠着(こうちゃく)状態。7回、2死二塁から7番石井雄也捕手(3年)が右中間適時打で1点を先取したが、9回1死から連打を浴び同点とされ延長へ。西谷浩一監督(49)が「エースとして投げていたので中田にかけました」とエース中田惟斗(ゆいと)投手(3年)が延長戦も続投。

試合は13回、両校ともに公式戦では初めてというタイブレークに突入。14回、2点を勝ち越したが、その裏無死満塁から押し出しなどで同点。1死後、7番打者にスクイズを警戒し初球を外したが、次の球でスクイズを決められ、サヨナラ負けとなった。

試合後、西谷監督は「みんなの頑張りを勝ちに導いてやれず申し訳なく思っています。(タイブレークに)これもやらないといけない。簡単ではないけどみんな頑張りましたが、監督として導いてやれなかった」とやりきれなさを何度も口にした。「接戦になったのでこのゲームを見直して力を付けていきたい。昨年最高の結果で終わって、優勝旗を持ってみんなで返しに行くことが目標でしたが力及ばずに、夏もキャプテンだけで返しに行くことになってしまいました。キャプテン、副キャプテンを中心に力を付けてきている中だったので、もう少しこの子たちにいろいろ教えて喜ばせてあげたかったけど、残念でした」と振り返った。 大阪桐蔭の準々決勝での敗退は、15年大阪偕星学園に2-3で敗れて以来、4年ぶり。大阪桐蔭が春夏共に甲子園出場を逃したのは、11年以来8年ぶりとなる。